小笠原 クマネズミ根絶に成功

2007 年 9 月 15 日 in blogs, ニュース

小笠原・西島:外来種のクマネズミ根絶に成功

小笠原諸島の無人島・西島(0.5平方キロ)で、外来種のクマネズミを
根絶することに、森林総合研究所(茨城県つくば市)と
自然環境研究センター(東京都台東区)が成功した。クマネズミの
全島駆除は日本初で、東京都内で15日に開かれた
日本哺乳(ほにゅう)類学会で発表した。

小笠原諸島は世界自然遺産候補だが、他の島々でも貴重な固有種が
クマネズミの被害にあっていた。今回開発した駆除方法は他島でも
利用可能だという。

研究グループは07年3月、殺そ剤入りの餌を仕掛けた餌台800台を
島内に設置した。餌台はT字形で、横長の筒状部分にえさを入れた。
クマネズミが上体を立ち上げた時の高さ(11センチ)に餌の位置を
合わせる一方、他の動物は餌に近付きにくくするためだった。

06年4月時点で約2500匹が生息すると推定されていたが、設置から
約2週間で餌が減らなくなった。その後、わなを1000個以上しかけたが
一匹もかからず、活動の痕跡が見られないことから、根絶できた
可能性が高いと判断した。クマネズミ以外の生物への影響は確認されて
いない。

クマネズミは東南アジア原産で体長15センチ程度。繁殖力が強く、
海鳥などを襲うほか植物の種子や枝などを食い荒らす。西島へは
旧日本軍の活動に伴って侵入したらしく、固有種のタコノキの種子が
食い荒らされるなどの被害が出ていた。

自然環境研究センターの橋本琢磨研究員は
「今回の手法は他の生物への影響が少ない。小笠原諸島から
クマネズミを根絶する重要な一歩だ」と話す。【石塚孝志】

毎日新聞 2007年9月15日 18時40分

参考
小笠原ニュース :
小笠原諸島の東島でアナドリが大量死
小笠原で海鳥が大量死 外来クマネズミが襲う?
(朝日新聞)
2006年 12月 11日(月)

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