環境省世界自然遺産推薦方針決定
小笠原諸島の世界自然遺産候補地地域連絡会議等の設置について
環境省と林野庁が設置した検討会において世界自然遺産の候補地の
一つとされた「小笠原諸島」について、関係行政機関及び関係団体による
地域連絡会議と学識経験者による科学委員会を設置し、世界遺産への
推薦に向けて地域における保全管理の推進方策を検討することとし、
本日、世界遺産条約関係省庁連絡会議に報告しました。
1.環境省と林野庁では、平成15年に学識経験者からなる検討会を設置し、
世界自然遺産の候補地として、昨年7月に登録された「知床」のほか、
「小笠原諸島」と「琉球諸島」の3地域を選定しました。
2.残る2地域のうち、「小笠原諸島」については、検討会で指摘された
課題である外来種対策と保護担保措置の拡充について取組が
進みつつあることから、関係行政機関及び関係団体による地域連絡会議と
学識経験者による科学委員会を設置して、地域との連携による取組を
さらに促進していくこととし、本日、世界遺産条約関係省庁連絡会議に
報告しました。
3.今後は、小笠原諸島の世界自然遺産としての価値の分析・整理を
進めるとともに、設置される地域連絡会議及び科学委員会において、
外来種対策等の保全管理に関する課題について検討を行い、
関係機関が連携して課題解決に向けた対策を実施するなど、
推薦に向けた取組を進めていきます。
4.なお、「琉球諸島」については、世界自然遺産としての価値や検討会で
課題とされた保護区の設定拡充などの検討、調整を進めることとし、
引き続き推薦に向けて取り組んでいきます。
平成18年11月14日 環境省自然環境局自然環境計画課報道発表資料
関連リンク 小笠原諸島:世界遺産