硫黄島は 『いおうとう』 『いおうじま』から変更

2007 年 6 月 19 日 カテゴリー: blogsニュース

硫黄島は 『いおうとう』 『いおうじま』から変更

国土地理院(茨城県つくば市)は十八日、東京都小笠原村の
硫黄島の呼称を「いおうじま」から「いおうとう」に変更することを
決めた。九月に修正版が刊行される地形図や海図に反映され、
ローマ字表記も含めて「いおうとう」が国際標準となる。

硫黄島は太平洋戦争末期の激戦地で、
ハリウッド映画「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」で
脚光を浴びた。

「いおうじま」は戦後、一九六八年まで統治していた米国の
呼び方で、旧島民は「いおうとう」を使っていた。地形図の呼称は
現地での読み方を基準にしており、本土復帰当初の地形図も
「いおうとう」だった。

だが、八二年の地形図改訂にあたって、小笠原村が誤って
「いおうじま」と都に報告したため、そのまま修正された。

その後、「いおうとう」へのこだわりの強い旧島民や子孫らが
変更をたびたび要望。村は昨年三月、国土地理院に地名の
修正を申請した。

村総務課は「呼称変更の方法が分からず今日まで
来てしまったが、旧島民の願いがかなって喜ばしい」と話している。

硫黄島は現在、自衛隊の基地などとして使用され、
旧島民の帰島は認められていない。

2007年6月19日 東京新聞

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