TSL船主、小笠原海運を提訴
小笠原就航断念で海運会社を提訴
東京―小笠原諸島航路への就航を目指したが採算上の問題から
国と東京都が就航を断念した、超高速船「テクノスーパーライナー」
(TSL)を巡り、船主の「テクノ・シーウェイズ」(東京都港区)が、
リース契約を一方的に解除したのは不当だとして、
小笠原海運(同)に10億円の損害賠償を求める訴えを、
東京地裁に起こした。
テクノ社によると、同社は小笠原航路へのTSL就航を前提に
日本政策投資銀行、三井造船などが出資して02年に設立。
03年1月に小笠原海運との間で結んだTSLのリース契約を
05年6月に解除されたのは契約不履行に当たる、などと
主張している。同社は約110億円で三井造船に建造を発注し、
約40億円を支払った。資金は資本金32億8千万円のほか、
民間の金融機関からの借り入れでまかなっている。
小笠原海運は
「訴状を見てからでないとコメントできない」としている。
2006年12月11日14時21分 朝日新聞