アホウドリ聟島に移住計画

2007 年 9 月 13 日 カテゴリー: blogsニュース

<アホウドリ>絶滅防止で鳥島から聟島に「移住」計画

日本でのみ繁殖している特別天然記念物、アホウドリの絶滅を防ぐため、
環境省は12日、繁殖地の火山島・鳥島(伊豆諸島)から、南に約350キロ
離れた小笠原諸島の無人島、聟島(むこじま)へヒナを運ぶ「移住」計画に
着手することを決めた。

繁殖期の来年2月中旬に生後40日程度のヒナ10羽をヘリで運び、
巣立ちまでの約3カ月間、山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)の専門家が
常駐し、親鳥に代わって人工飼育する。

アホウドリは羽毛目当ての乱獲で激減し、1949年には一度絶滅宣言が
出た。しかし、51年に鳥島で10羽が発見され、現在は世界中でも鳥島と
尖閣諸島の南小島でのみ繁殖が確認されている。

同省は93年から鳥島内に第2の繁殖地を作り、鳥の模型などで誘導して
繁殖拡大の努力を続けてきた。その結果、昨年はヒナが過去最高の
227羽誕生。生息数は推定1945羽まで回復した。

しかし、鳥島の火山活動による絶滅を防ぐ「島外移住」は長年の
懸案だった。同省は今年3月、近い種のクロアシアホウドリのヒナ10羽を、
媒島(なこうどじま)から隣の聟島に移す実験を行った。

1羽は約3週間後、消化不良などで死んだが、残る9羽は無事に
巣立ったため、同日開かれた同省の専門家会合
(アホウドリ保護増殖分科会)で移住計画を了承した。

アホウドリは巣立って2~4年後に繁殖年齢に達すると、生まれた島に
戻ってくる習性がある。移住計画は、生まれたばかりで繁殖地を
覚えていないヒナを移し、新しい繁殖地に戻ってくることを狙っている。
今後5年間、ヒナの移住を続け、聟島への定着を図る。【山田大輔】

9月13日11時58分配信 毎日新聞

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