シマアジ三宅近海放流
島仲間からシマアジ…都小笠原漁協が三宅近海に放流へ
復興へ、島から島へのプレゼント――。
来年2月に一斉帰島が始まる東京都三宅村(伊豆諸島・三宅島)の
漁業資源を増やそうと、都小笠原村(小笠原諸島)の漁業協同組合が
育てたシマアジの稚魚約1万5000匹が23日、三宅島近海に放流される。
島同士の“友情”に、三宅村では
「大変ありがたい。漁業が活気づく」と感謝している。
稚魚は小笠原近海に放流される予定だったが、
三宅村の一斉帰島が決まった後、「『島仲間』として応援したい」と
小笠原島漁協側から無償提供を申し出た。
現在は体長15センチほどだが、1年後には30センチ前後に成長する。
成魚は1匹5000円程度で売れる高級魚だ。
都によると、全島避難前の三宅島近海では年間1―2トンの
シマアジが取れたが、噴火で海に泥流が流れ込んだ影響からか、
現在は別の島から出漁してもほとんど取れないという。
(2004/9/22 読売新聞より)