南硫黄島近く巨大な水蒸気
海底火山噴火?:
南硫黄島近くで巨大な水蒸気の柱
防衛庁に入った連絡によると、2日午後5時45分ごろ、
小笠原諸島(東京都)の硫黄島から南南東55キロにある
南硫黄島近くの海上で、直径50~100メートルの
巨大な水蒸気の柱が上がっているのを海上自衛隊員が発見した。
同庁は海底火山が噴火した可能性があるとみて、
3日朝から救難用ヘリを飛ばして警戒にあたる。
海上保安庁も飛行機で調査する。
防衛庁海幕広報によると、水蒸気の位置は
北緯24度17分・東経141度29分で、南硫黄島からは
北北東約5.5キロの海上。
非番で島内の宿舎にいた海自硫黄島基地隊の
隊員数人が発見し、救難用ヘリを飛ばして調べた。
ヘリからの観測で、水蒸気は高さ約1000メートルに達し、
赤い光も見えたという。
南硫黄島は無人島。硫黄島には現在、
海上自衛隊員240人、航空自衛隊員110人、
土木工事に従事する建設会社の作業員や
民間人60人が常駐するが、住民はいない。【井上英介】
毎日新聞 2005年7月2日 23時00分