小笠原の半分以上を保護地域
小笠原諸島の53%保護地域に、世界遺産めざし最終案
世界自然遺産登録を目指している小笠原諸島(東京都)の
「森林生態系保護地域」について、林野庁の設置する委員会
(座長=清水善和・駒沢大教授)は28日、
現在の503ヘクタールから約11倍の5574ヘクタールに
広げる最終案をまとめた。
来年4月から、諸島総面積の約53%が保護地域となる。
新たな保護地域は、これまで小笠原諸島の母島に
限られていたものを31島に拡大した。場所によっては、
自然ガイドらの同行や「入林申請書」の提出が新たに必要と
なる見通しだ。
林野庁は今後、「保全管理委員会(仮称)」を設置し、
保護地域の具体的な利用ルールなどを検討する。
2006年8月29日0時46分 読売新聞
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84%を生態系保護地域に 小笠原の国有林で林野庁
林野庁は28日、世界自然遺産登録を目指している
小笠原諸島(東京都)の国有林の管理、保護対策を
強化するため、母島の503ヘクタールだけとなっている
「森林生態系保護地域」を約11倍に拡大し、
同諸島の国有林全体の84%に当たる
計約5574ヘクタールに設定することを決めた。
同諸島の国有林は、主な島々の面積計1万536ヘクタールの
約63%を占める約6613ヘクタール。
このうち新たな森林生態系保護地域は、自衛隊などが
利用する硫黄島や南鳥島を除く、31島の国有林すべてをカバー。
ただ、島民が住む父島や母島など3島の保護地域のうち
241ヘクタールは、教育や釣りなどのレクリエーションの
場として利用制限を緩和する「緩衝地帯」とする考え。
東京都が空港の建設を検討している父島の「洲崎(地区)」
周辺も当面、緩衝地帯となる。
2006年 8月28日 (月) 18:20 共同通信
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小笠原諸島を保護地域設定 世界遺産登録を目指す
世界自然遺産の登録を目指す小笠原諸島
(東京都小笠原村)の面積の半分以上が28日、
森林生態系保護地域に指定されることになった。
検討委員会(座長=清水善和・駒沢大教授)が同日、
林野庁に答申した。来年4月から開発や立ち入りが制限される。
小笠原諸島は約30ある島の面積の約7割が国有林。
答申は、このうち約8割の5574ヘクタールを保護地域に設定し、
そのほとんどを規制の厳しい保存地区(コアゾーン)に
するよう求めた。空港建設候補地として名前が挙がっている
父島西部の洲崎地区やその周辺は、利用制限が緩和される
保全利用地区(バッファーゾーン)とした。
知床など国内の自然遺産地域は、ほぼ全域が
生態系保護地域に設定されている。小笠原での設定も、
登録に向けた保護方策の一つとなる。
2006年08月29日02時24分 朝日新聞
関連リンク 小笠原諸島:世界遺産