小笠原諸島の世界自然遺産推薦決定
世界自然遺産、小笠原諸島の推薦決定
環境省と林野庁は、小笠原諸島(東京都小笠原村)を世界自然遺産候補として、
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)に推薦することを最終決定した。
今月中に関係省庁会議を開いて報告し、2009年の世界遺産登録を目指す。
登録されれば、白神山地(青森、秋田県)、屋久島(鹿児島県)、知床(北海道)に
次ぐ国内4番目の世界自然遺産となる。
小笠原諸島は、東京都心の南約1000キロに位置し、父島を中心に約30の島
からなる。同省は早ければ来年1月、推薦の事前手続きとして、小笠原諸島を
ユネスコの暫定リストに掲載し、2008年1月に日本政府として推薦。審査に
通れば、09年夏にも世界遺産に登録される。推薦されるエリアは、住宅地と
農耕地を除く地域となる見通し。
今月中に環境省と林野庁が中心となり、地域連絡会議を設置。文化庁や東京都、
地元住民とともに、同諸島の生態系を将来にわたって維持する管理計画について
話し合う。
世界遺産には現在、文化遺産644、自然遺産162、複合遺産24の計830件
(138か国)が登録されている。日本には3か所の自然遺産と、10件の
文化遺産がある。
(2006年11月2日14時33分 読売新聞)
関連リンク 小笠原諸島:世界遺産