小笠原諸島世界自然遺産推薦へ

2006 年 1 月 4 日 カテゴリー: blogsニュース

小笠原諸島を世界自然遺産に推薦へ 環境省

環境省は4日までに、固有の生態系が残る小笠原諸島
(東京都小笠原村)を世界自然遺産の暫定リストに
推薦する方針を固めた。07年初めまでに東京都、
同村と協議して国内的な議論をまとめた上で、
ユネスコに対し、08年1月にも正式に推薦する。
登録されれば、93年に登録された
白神山地(青森、秋田県)と屋久島(鹿児島県)、
昨年登録された知床(北海道)に続いて、国内4番目となる。

小笠原諸島は亜熱帯に属し、父島列島、母島列島など
約30の島からなり、東京都心の南約1千キロに位置する。
これまで、一度も大陸と陸続きになったことがないため、
独自の生態系を保っており、自生種の植物は
約4、5割が固有種とされている。

動物学的にも貴重な地域とされ、特別天然記念物の鳥、
メグロや、オガサワラオオコウモリ、オガサワラトンボなど
固有種、希少種も多い。しかし、外来生物法の
特定外来生物に指定されたイグアナの仲間の
グリーンアノールなど移入種の分布拡大が問題に
なっており、対策が求められている。

父島の南西部にある南島には、「沈水カルスト」と呼ばれ、
雨によって溶食された石灰岩地形が海底に沈んで
約2万年前に現在の形になったとされる地形があるなど、
貴重な天然の地形も残っている。

72年には国立公園に指定された。

東京都は父島の洲崎地区に空港建設の構想を
持っており、同省は都と空港建設と生態系保全の面での
調整を進めるとしている。

同省は03年、「世界自然遺産候補地に関する検討会」で、
知床のほかに、小笠原諸島と琉球諸島(鹿児島、沖縄県)
を「基準に合致する可能性が高いと判断された地域」
として挙げていた。

朝日新聞 2006年01月04日13時14分
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世界自然遺産、小笠原諸島を推薦へ

環境省は、小笠原諸島(東京都小笠原村)を
世界遺産(自然遺産)として
「国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)」に
推薦する方針を決めた。

同諸島には多様な固有動植物が生息し、
世界に類を見ない独特の生態系が維持されている。
同省は今月から登録手続き作業に着手、
2009年の世界遺産委員会での登録を目指す。
登録されれば、国内では屋久島(鹿児島県)、
白神山地(青森、秋田県)、知床(北海道)に次ぐ
4番目の世界自然遺産となる。

小笠原諸島は、東京都心の南約1000キロ・メートルに
位置する亜熱帯の海洋島。約2000人が住む父島を
中心とする父島列島をはじめ、母島列島、
聟島(むこじま)列島などの30余の島々からなる。

海底火山が隆起してできた同諸島は、
大陸と陸続きになったことがないため、
生物は独自の進化を遂げた。
オガサワラオオコウモリやオガサワラトカゲなどの
固有動物、ムニンノボタン、シロテツなどの固有植物が
特異な生態系を形成、陸地全体の
約6割(6099ヘクタール)が国立公園に指定されている。
同省は今後、世界遺産の推薦エリアを決定する。

読売新聞 2006年1月4日8時11分

関連リンク 小笠原諸島:世界遺産

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