硫黄島20cm隆起、水蒸気爆発の可能性

2007 年 1 月 12 日 カテゴリー: blogsニュース

硫黄島が6週間で20cm隆起、水蒸気爆発の可能性

気象庁などは12日、硫黄島(東京都小笠原村)
昨年11月中旬から約6週間に、最高で二十数センチ隆起したと発表した。

火山活動に伴うもので、同庁は「小規模な水蒸気爆発が
発生する可能性がある」としている。

国土地理院や防災科学技術研究所などは昨年11月11日と
同12月27日の2回、陸域観測技術衛星「だいち」の
合成開口レーダーを使って、硫黄島を観測した。その結果、
2回の観測の間に、硫黄島南東部で二十数センチ、中央部の
元山一帯は20センチ程度隆起していることが分かった。
硫黄島は過去数百年の間、平均で年間約25センチのスピードで
隆起しているが、今回はわずか約6週間で年間隆起量に
匹敵する急激な地殻変動を起こしたことになる。

同庁火山課によると、この隆起は昨年8月から始まり、
11月に入って加速。12月末までに、元山一帯を中心に
約40センチに達した。島内の地震活動も、次第に活発化する
傾向にあるという。

同島は最近でも、2001年9月と10月に小規模な
水蒸気爆発を起こし、同年から02年にかけて約1メートル隆起した。

(2007年1月12日20時38分 読売新聞

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