硫黄島で日米合同慰霊式典

2007 年 3 月 14 日 カテゴリー: blogsニュース

太平洋戦争の激戦地だった硫黄島(東京都小笠原村)で14日、
日米合同の慰霊式典が開かれ、両国の元軍人や遺族、
在沖縄米海兵隊員ら約500人が出席。日米両軍で
約2万8700人に上る戦没者の冥福を祈った。

硫黄島の戦闘については、日米双方の視点から描いた
クリント・イーストウッド監督の2本の映画が話題に。
関連書籍の出版も相次ぎ、あらためて関心を呼んでいる。

式典は日米再会記念碑前で行われ、遺族らでつくる
硫黄島協会(神奈川県横須賀市)の遠藤喜義会長(84)が
「残された遺族の悲哀と苦しみが、近年風化しつつあることを
憂える。あの悲惨な戦いを2度と繰り返さないよう、
長く後世に語り継ぐべきだ」とあいさつ。

在沖縄米軍トップのジョセフ・ウェーバー第3海兵遠征軍
司令官は「日米それぞれの国家の要請に従い責任を
果たした勇敢な戦士たちに哀悼の意をささげる」と述べた。

米退役軍人会は、米軍が戦利品として持ち帰っていた遺品を
日本側に返還。日米の関係者たちが記念碑に献花した。

[2007年3月14日17時12分 日刊スポーツ

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