国土交通省平成27年度概算要求に「おがさわら丸」代替新造

2014 年 8 月 28 日 カテゴリー: ニュース

国土交通省・国土政策局が平成27年度予算の概算要求に小笠原諸島振興開発事業費補助として、交通アクセス改善のため、本土と小笠原を結ぶ唯一の定期交通手段である「おがさわら丸」の代替船整備及び代替船対応の港湾整備、島民の生活環境向上のため、老朽化した浄水場の改良工事等を実施する補助を盛り込んだ。


参考資料:国土交通省 平成27年度予算

平成27年度 国土政策局関係 予算概算要求概要
平成26年8月
国土交通省国土政策局

Ⅱ.予算概算要求概要
3.離島、奄美群島、小笠原諸島、半島等の条件不利地域の振興支援
要求額 5,457百万円(対前年度比 1.21倍)行政経費
(うち新しい日本のための優先課題推進枠 1,312百万円)
離島、奄美群島、小笠原諸島、半島等の条件不利地域について、戦略産業の振興等を通じた定住の促進等を図るため、地域の資源や特性を活かした創意工夫ある取組に対する支援を充実・強化する。

Ⅲ.個別事項
3.離島、奄美群島、小笠原諸島、半島等の条件不利地域の振興支援
(3)小笠原諸島の振興開発
小笠原諸島の特性を最大限に生かした産業振興(農業・漁業・観光業)、自然環境の保全、生活環境施策を含めた地域の主体的な取組を支援する。
具体的には、交通アクセス改善のため、本土と小笠原を結ぶ唯一の定期交通手段である「おがさわら丸」の代替船整備及び代替船対応の港湾整備、島民の生活環境向上のため、老朽化した浄水場の改良工事等を実施する。
○ 小笠原諸島振興開発費補助金
141百万円(前年度 145百万円)
○ 小笠原諸島振興開発事業費補助
1,213百万円(前年度 955百万円)
【うち優先課題推進枠 612百万円】

小笠原諸島の振興開発
○ 小笠原諸島の特性を最大限に生かし、地域の主体的な取組を支援
通常分
小笠原諸島振興開発事業費補助(ハード)
港湾整備 農業・水産業振興 観光振興 道路整備 生活環境施設等整備
事例(観光振興):植生回復・ガイド育成等
世界自然遺産としての価値を保全するため、ノヤギの食害により裸地と化した箇所での植生回復を行うほか、自然ガイドの育成や自然公園の遊歩道の整備等への支援を行う。侵食防止シートの設置による植生回復。

直轄調査
小笠原諸島振興開発費補助金(ソフト)
病害虫等防除 各種調査 診療所運営
事例(診療所運営):医療施設の運営支援
長期療養やリハビリテーションに対応した診療所の運営に対する支援を行う。
小笠原村診療所 診療所医師による診察

優先課題推進枠
○ 交通アクセスの改善 ~ 経年劣化及び利用者ニーズに対応 ~
船舶整備 定期船「おがさわら丸」の代替船を整備
港湾整備 代替船に対応するため、父島二見港の岸壁を延伸
○ 島民の生活環境の向上 ~ 老朽化した施設の更新 ~
生活環境施設等整備 老朽化した母島浄水場の改良工事


参考資料:2014/09/11 Webクルーズ

おがさわら丸、代替新造へ、国交省概算要求に建造費補助

…建造費は91億円で、そのうちの半額を東京都と国が2015年度、2016年度の2カ年で補助する。2016年度の就航を目指す。…大きさは総トン数ベースで現在の6700総トンの約1.5倍となる1万500トンに大型化する計画。旅客定員を現在の769人から900人に増やし、航海速力も引き上げる方向で検討しているもよう。…


参考資料:2014年9月10日19時52分 朝日新聞デジタル

3代目おがさわら丸、世界遺産機に新造 16年度就航

…1997年に造った今の船より1・5倍大きくし、大部屋だった2等船室をカーテンで仕切って個室感覚にする。…平均速度も約7%上がり、到着までの時間を片道1時間半短縮できるという。足が不自由な人も安全に船内を移動できるようエレベーターも設置する。…


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