5/27 コアホウドリ 小笠原諸島嫁島で繁殖確認

2013 年 5 月 27 日 カテゴリー: ニュース

東京都は5/27、小笠原諸島聟島(むこじま)列島に属する嫁島で、新たにコアホウドリの繁殖活動が行われていることを5/14に確認したことを公表。


参考資料:平成25年5月27日 東京都環境局

コアホウドリの新たな繁殖場所(小笠原諸島嫁島)の確認について

平成25(2013)年5月14日、東京都とNPO法人小笠原自然文化研究所は、小笠原諸島聟島(むこじま)列島に属する嫁島で、新たにコアホウドリの繁殖活動が行われていることを確認しました。

国内3箇所目の発見

 日本におけるコアホウドリの繁殖場所は、小笠原諸島の聟島と聟島鳥島で確認されており、嫁島は国内3箇所目の発見となります。

  • 平成25(2013)年1月10日
    東京都レンジャーが嫁島においてコアホウドリの抱卵を確認。
  • 平成25(2013)年5月14~16日
    東京都とNPO法人小笠原自然文化研究所が、繁殖状況調査を実施。
    初日の14日に、ヒナを確認。

ヒナが初めて1,000羽を超過

 東京都とNPO法人小笠原自然文化研究所では、小笠原諸島のコアホウドリとクロアシアホウドリの繁殖状況調査を継続してきました。
 平成25(2013)年の繁殖状況調査の結果、2種合わせて1,152羽のヒナを確認し、1,000羽を超えたのは、昭和53(1978)年の調査以来、初めてのことになります。
 なお、国指定特別天然記念物でもあるアホウドリは、かつて小笠原諸島でも繁殖していましたが、地域絶滅し、現在繁殖地復活の取組が進められています。

ノヤギ排除が繁殖数増加の要因

 コアホウドリの新たな繁殖場所の出現やアホウドリ類の繁殖数の増加は、平成10(1998)年度から平成15(2003)年度にかけて聟島列島で東京都とNPO法人小笠原野生生物研究会が行ったノヤギ排除により、アホウドリ類の繁殖環境が復活したことが、要因の一つと考えられます。

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