桜と雪を父島の卒業式へ
桜と雪を父島の卒業式へ、海自が「空輸作戦」
小笠原諸島(東京都小笠原村)・父島の小学校の卒業式に
神奈川県横須賀市の海上自衛隊横須賀地方総監部が、
桜と雪を届ける“空輸作戦”を計画している。
桜や雪を見たことがない児童への粋な計らいで、15日に
総監部敷地内のソメイヨシノの枝約30本を切り、青森県から
送られてきた雪とともに21日の卒業式に向けて空輸する。
亜熱帯地方の父島では雪は降らず、ソメイヨシノはない。
先月、島内で行われた地元の自衛隊協力会主催の懇親会で、
村立小笠原小(児童数123人)の金子和明校長から話を
聞いた荒川堯一総監らが「それなら卒業式に」と空輸を約束した。
今月8日、青森県むつ市の大湊地方総監部の協力で
同市の釜臥山(かまふせやま)から雪約30キロを採取。
ソメイヨシノと合わせて19日に航空機で硫黄島に輸送した後、
翌20日にヘリコプターで父島に運ぶ。
横須賀地方総監部は
「卒業式に満開になるように温度を管理したい」と話している。
(2007年3月15日15時30分 読売新聞)