3/26 小笠原諸島兄島にて外来種グリーンアノール初確認
東京都は3/26、世界自然遺産の小笠原諸島父島列島兄島南部において、特定外来生物に指定されているトカゲの一種「グリーンアノール」を初めて確認したと発表。
参考資料:平成25年3月26日 東京都環境局 報道発表資料
—
小笠原諸島世界自然遺産地域兄島におけるグリーンアノールの確認について
平成25年3月22日から23日にかけて、小笠原諸島父島列島兄島南部において、特定外来生物のグリーンアノールが確認されました。
兄島におけるグリーンアノールの確認は、今回で初めてのこととなります。
兄島は、小笠原諸島の世界自然遺産の価値の保全上、特に重要な地域の一つであり、グリーンアノールの侵入は、兄島の希少な昆虫類に極めて深刻な悪影響を及ぼす恐れがあります。
現在、関係機関において、下記の緊急的な対応を実施しています。見回りについては、今後も継続する予定です。
—
1.発見状況
平成25年3月22日
東京都による外来植物ギンネム駆除事業の作業中、作業従事者が、グリーンアノールを1個体発見し捕殺した(雌雄確認中)
平成25年3月23日
環境省、東京都、自然環境研究センターにおいて、現地の確認を行った。同発見地点の周辺で、新たに3個体(オス)を発見し捕殺した。
—
2.緊急的対応
環境省、東京都、(財)自然環境研究センターにおいて、3月23日、以下の緊急的対応を実施した。
1.周辺の踏査
環境省、東京都、(財)自然環境研究センターにおいて、ヤシ浜周辺の林内を踏査した。
2.わなの設置
発見地点を中心に、約190個のトラップを設置した。
—
【参考】
グリーンアノールは、アメリカ合衆国南東部を原産地とするは虫類で、昆虫類を捕食し、非常に繁殖能力が高いことから、特定外来生物による生態系への被害の防止に関する法律に基づく特定外来生物に指定されています。すでにグリーンアノールが侵入している小笠原諸島の父島・母島では、昆虫類が激減しています。